電動マリントイレの修理について [ボート]
このブログはSo-netを使っているのだが、
管理機能に、どのキーワード検索からこのブログにたどり着いたのか、
を知る機能が付いている。
どれどれ、と見てみると圧倒的に多いのが「マリントイレ」「修理」だった。
ボートに関する情報はネット上に十分あると言えない。
みんな同じことで困っているのだろう。
もう一年以上前になるが、自分でマリントイレのモーター交換を行なった。
その時の記憶を書き出しておくので参考になれば幸いである。
バッテリーは新品に替えたばかりだった。
ボタンを押すとゴトッとモーターが回ろうとする音はするが回転しない。
ボタンを長押しすると、ブレーカがトリップする。過負荷であることがわかる。
考えられるのはインペラの固着であったため、まずCRCを流し込んでみた。
状況変わらず。
次にバケツに組んだ真水を便器に流し込んで固着物の溶解を試みた。
状況変わらず。
棒を突っ込んでかき回してみた。直接インペラを回すつもりで。
状況変わらず。
ここから、一歩進めて分解清掃に取り組んだ。
まずモーターは便器が床に取り付けられたままでは外れない。
モーターを外すためには、便器を床から外す必要がある。
便器はボルトとナットで固定されているが、ナットが床下にあり
スパナでナットを掴まないとボルトをいくら回しても外れない。
トイレ床にあるビルジ点検口から手を突っ込んでナットを掴む。
これは床に這いつくばる体勢を覚悟しなければならない。
ボルトが短ければよいが、私のボートは余長が5センチほどあり
これが困ったことになった。理由は、ボルトにサビや汚れが付着しており
ナットが簡単に回らない。やってみれば分かるが、ナットを回転させないと
余長の5センチを通過できないのだ。
これは覚悟がいる。想像して欲しい。狭いところに這いつくばって
点検口から手を突っ込み、見えないナットを手探りで回転させるのだ。
しかも狭い為、掴んだナットをスパナで回転させる角度は1/4周程度。
この工程に1時間以上掛かったと思う。
これを4本(?記憶が怪しい)外せば便器が床から外れる。
ここまでくれば便器からモーターは外れるが、モーターには
取水ホーズと排水ホースがつながっている。
寒い時期であったことと古さで硬化しており、外れず苦労した。
トイレの室内が狭く、力を出せないのだ。力任せに外したが
壁に頭を打ったか、尻餅をついたか、とにかく出した力を減速する余裕はなかった。
ドライバやプライヤなどでこじるとホースに傷が付き交換する羽目になると思う。
ヒーターガンなどで温めてゴムを柔らかくして外すのが一番良いのだろう。
モーターを外す際の注意であるが、モーターを固定しているネジはなぜか真鍮製であった。
腐食していたら交換するしかない。また、モーターと便器の間にゴムのOリング(オーリング)が
パッキンとして入れられている。分解後組み立てる場合は傷つけないよう取っておく必要がある。
ちなみに、YAMAHAから取り寄せた新品のモーターAssyにはネジもOリングも付属していた。
あとは電線を切断すればモーターも外れる。
モーターの回転をテストする場合は、切断前に。
モーターの回転軸にはマイナスドライバを当てて回せるような切り込みが付けてある。
これで手動で回すことができる。
私の場合はモーターが完全に壊れていたので交換した。
組立は分解と反対のことをすれば良いので簡単である。
便器を固定してあるナットは蝶ネジに交換し、作業効率は格段にあがった。
電線の接続は過去のページに写真付きで載せている。
便座のフタにはシリコン製のゴムが取り付けられており、
開けた状態、閉じた状態を維持できるようになっているが
経年変化で切れていた。これは、釣具屋で売っている
真鯛釣り仕掛け用のクッションゴムを使えばちょうど良かった。
こんなところが大方の記憶である。
管理機能に、どのキーワード検索からこのブログにたどり着いたのか、
を知る機能が付いている。
どれどれ、と見てみると圧倒的に多いのが「マリントイレ」「修理」だった。
ボートに関する情報はネット上に十分あると言えない。
みんな同じことで困っているのだろう。
もう一年以上前になるが、自分でマリントイレのモーター交換を行なった。
その時の記憶を書き出しておくので参考になれば幸いである。
バッテリーは新品に替えたばかりだった。
ボタンを押すとゴトッとモーターが回ろうとする音はするが回転しない。
ボタンを長押しすると、ブレーカがトリップする。過負荷であることがわかる。
考えられるのはインペラの固着であったため、まずCRCを流し込んでみた。
状況変わらず。
次にバケツに組んだ真水を便器に流し込んで固着物の溶解を試みた。
状況変わらず。
棒を突っ込んでかき回してみた。直接インペラを回すつもりで。
状況変わらず。
ここから、一歩進めて分解清掃に取り組んだ。
まずモーターは便器が床に取り付けられたままでは外れない。
モーターを外すためには、便器を床から外す必要がある。
便器はボルトとナットで固定されているが、ナットが床下にあり
スパナでナットを掴まないとボルトをいくら回しても外れない。
トイレ床にあるビルジ点検口から手を突っ込んでナットを掴む。
これは床に這いつくばる体勢を覚悟しなければならない。
ボルトが短ければよいが、私のボートは余長が5センチほどあり
これが困ったことになった。理由は、ボルトにサビや汚れが付着しており
ナットが簡単に回らない。やってみれば分かるが、ナットを回転させないと
余長の5センチを通過できないのだ。
これは覚悟がいる。想像して欲しい。狭いところに這いつくばって
点検口から手を突っ込み、見えないナットを手探りで回転させるのだ。
しかも狭い為、掴んだナットをスパナで回転させる角度は1/4周程度。
この工程に1時間以上掛かったと思う。
これを4本(?記憶が怪しい)外せば便器が床から外れる。
ここまでくれば便器からモーターは外れるが、モーターには
取水ホーズと排水ホースがつながっている。
寒い時期であったことと古さで硬化しており、外れず苦労した。
トイレの室内が狭く、力を出せないのだ。力任せに外したが
壁に頭を打ったか、尻餅をついたか、とにかく出した力を減速する余裕はなかった。
ドライバやプライヤなどでこじるとホースに傷が付き交換する羽目になると思う。
ヒーターガンなどで温めてゴムを柔らかくして外すのが一番良いのだろう。
モーターを外す際の注意であるが、モーターを固定しているネジはなぜか真鍮製であった。
腐食していたら交換するしかない。また、モーターと便器の間にゴムのOリング(オーリング)が
パッキンとして入れられている。分解後組み立てる場合は傷つけないよう取っておく必要がある。
ちなみに、YAMAHAから取り寄せた新品のモーターAssyにはネジもOリングも付属していた。
あとは電線を切断すればモーターも外れる。
モーターの回転をテストする場合は、切断前に。
モーターの回転軸にはマイナスドライバを当てて回せるような切り込みが付けてある。
これで手動で回すことができる。
私の場合はモーターが完全に壊れていたので交換した。
組立は分解と反対のことをすれば良いので簡単である。
便器を固定してあるナットは蝶ネジに交換し、作業効率は格段にあがった。
電線の接続は過去のページに写真付きで載せている。
便座のフタにはシリコン製のゴムが取り付けられており、
開けた状態、閉じた状態を維持できるようになっているが
経年変化で切れていた。これは、釣具屋で売っている
真鯛釣り仕掛け用のクッションゴムを使えばちょうど良かった。
こんなところが大方の記憶である。
2012-07-14 10:44
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私のYAMAHA FR25 の電動トイレがウントモスントモしません。
素人なので、原因がどこにあるのか解るはずもありません。
家庭用のウオシュレットのような修理と違いある意味特殊な商品ですので、専門の方でないとメンテナンスできない代物です。
桟橋係留なので、一度陸揚げしないといけないのかなと思っていましたが、読ませていただいて、確かに狭い環境での力仕事、は揺れがひどい場合もあるので陸揚げで修理が無難ですね。
もっと簡単に修理できないのかなあ?
by 前田雅弘 (2014-07-17 10:23)
前田さんコメントありがとうございます。
トイレはあると心強いので是非修理したいですよね。私もど素人でしたが勤め先の大先輩にボートオーナーの方がおり、このトイレ修理もお付き合い戴きました。修理の際にホースを外す可能性があるので陸揚げした方が無難だと私も思います。プロに頼むと部品代プラス工賃で地域によるでしょうが一日5万円は掛かるのではないでしょうか。
by yamagon (2014-07-18 13:08)
YAMAHA FR25の電動マリントイレの交換を係留状態で行いました。
6月に第2級海上特殊無線技士の講習会で、無線工学の先生(70代くらいの理系で、大型船の乗員経験者で結構厳しい方)が、『最近、部品の取り付けに何でもかんでも業者に頼む奴がいるが、できるだけ自分でやれ!トラぶった時に海の上に業者はいないぞ!』と、おっしゃったのが印象的だった。
それもそうだと思い、できるだけ自分で取り付けをしようと決めた。
係留状態なので、トイレの仕組みとスルハルと喫水の関係を調べたうえで、慎重に作業をした。
FR25はさすがに30年近いのではないだろうか、ゴム製のホース類が固くて、外れない。
ゴムホースは黒い色なので、管の中の状態が見えるように透明の耐圧ビニールホースにすることとした。
細い方の給水ホースをとりあえず、全部交換した。
丸一日を要したが、試運転をすると排水をしない。
排水管は黒いゴム管なので中の状態が見えず、詰まっているかどうかさえ確認できない。
船底塗装後3カ月目だが、フジツボの除去不足が原因ではないかと思い、翌日船底に潜ってみると新たなフジツボがびっしりとこびりついていた。
何回も潜り、苦労しながら除去したら、排水するようにはなったが排水にとても時間がかかるため、やはり陸揚げしてすべての原因を取り除くこうと思います。
教訓:トイレの修理・交換は安全・安心な陸揚げ状態で行うこと。
こういう苦労も、マリンライフの楽しみの一つですね。
by 前田雅弘 (2014-07-28 10:06)
前田さん
無線講師のお言葉、私の先輩の考えに通じるところがあります。海も船も自己責任を覚悟するところが多いので、なるべく自分で理解しておくことが大切なのでしょうね。
トイレの修理はフジツボ除去で片付きそうですね。係留保管ならではの原因ですね。
私は陸上保管ですがこれはまた別の理由で苦労したことがあります。ビルジポンプの点検をしたところ全く排水しなくなっており、原因はハルにある排水口の中に泥蜂が巣を作っていたことでした。これまた除去が大変でした。5Cの同軸ケーブルの外被をホースにして排水口に差し込み巣を水で崩すことに成功しました。同じことで悩んでいるオーナーさんは他にもいらっしゃって、中には蜂に刺されることもあるそうです。
by yamagon (2014-07-31 06:02)